フットケア施術者 kotoha
足と心を整えるフットケア施術者
巻き爪・タコ・足の悩みをサポートしています
私は日々、特に高齢者の方から「爪が厚くなって切りにくい」「歩くと痛みがある」といった肥厚爪の相談を多く受けています。

Kさん
爪が厚くなって爪切りが難しいし、見た目も嫌で悩んでいるの
これって病気なのかしら?

それはきっと【肥厚爪】ですね。
爪が厚くなるのには、必ず“原因”がありますよ。
放っておかないで、まずは一緒に確認していきましょう。」
年齢とともに増える足の爪のトラブルは、見た目だけでなく生活の質にも大きく影響します。
この記事では、そんな肥厚爪の原因や、自宅でできるケアのポイントをわかりやすく解説します。
肥厚爪の定義
肥厚爪とは、爪が通常よりも厚く硬くなり、見た目や機能に影響が出る状態を指します。
健康な爪は薄くて柔軟性がありますが、肥厚爪は爪の厚みが増し、切りにくくなったり、変色(黄色や白っぽい濁り)が見られることも特徴です。
特に足の親指に多くみられ、放置すると痛みや歩行障害の原因になることがあります。

肥厚爪ができる理由・・・それは爪の成長の行き場を失うから厚くなるという事
爪は皮膚の一部であり、常に少しずつ伸びています。通常は自然に先端から切れていくため、爪の厚みは適切に保たれます。
しかし、爪の前方(先端部分)に靴や圧迫などの障害物があると、爪はうまく伸びることができません。
ちょうど、狭い通路で人が行き場を失い滞ってしまうように、爪の成長も「行き場を失って」厚く硬くなってしまうのです。
このため、爪の先端が厚くなりやすく、痛みや違和感が生じることがあります。
肥厚爪になりやすい年齢はあるの?
肥厚爪は加齢に伴い発症リスクが高まる傾向があり特に50代以降の中高年層に多く見られます。
理由としては、加齢による爪の代謝低下や血行不良、足の形状変化、また筋力の衰えによる歩行バランスの変化などが挙げられます。
ただし、若年層でも靴の圧迫や爪水虫、ケガなどが原因で肥厚爪になることがあります。

外出も減って歩くのも億劫だし靴も楽なものを選んでいるわね
肥厚爪の主な原因
1. 加齢による爪の代謝低下
年齢を重ねると、爪の生まれ変わりに時間がかかるようになり、古い角質が溜まりやすくなります。
また、加齢による食の変化で栄養バランスが崩れやすくなるため、爪の成長にも影響が出ることがあります。
特に女性の場合、ライフスタイルの変化や食事量の減少などから、爪が弱くなりやすい傾向が見られます。
日々の食事でたんぱく質やミネラルを意識すると、爪の健康維持に役立ちます。
2. 靴や歩き方による外的刺激
- 靴や歩き方による外的刺激
窮屈な靴や歩き方のクセで爪に圧力がかかり、爪が厚くなることがあります。特に、つま先が細い靴や、サイズが合っていない靴を履き続けると、親指や人差し指の爪に負担が集中しやすくなります。
<爪トラブルを防ぐ靴選びのコツ>
- つま先に1cmほど余裕があるものを選ぶ
歩くと足は前にずれるため、少し余裕があるほうが爪がぶつかりにくくなります。 - つま先がゆったりした形(ラウンドトゥ・スクエアトゥ)を選ぶ
親指が圧迫されない形は、爪の変形・厚み予防に効果的。 - かかとがしっかり固定される靴を選ぶ
かかとが安定すると足が前に滑らず、つま先への圧が減ります。 - 柔らかすぎない靴底を選ぶ
薄い靴底は衝撃が爪にダイレクトに伝わります。ほどよくクッション性のある靴底が◎。 - サイズは必ず試し履きして確認する
夕方の足がむくんだ時間帯の試着がベスト。片足だけ大きい人もいるので必ず両足チェック。

実は同じブランドでもタイプやモデルが違うと同じサイズでも合わないこともありますよ!横幅(ワイズ)も関係してくるので要注意ですね
3. 爪水虫(爪白癬)
爪に白癬菌が感染すると、爪が白く濁り厚くなることがあります。
市販薬では治りにくいため、皮膚科での診断・治療が必要です。
4. ケガや巻き爪の影響
爪や爪の根元を傷つけると、爪の成長が不均一になり厚みが増すことがあります。
放置するとどうなる?
- 痛みの悪化:靴に当たって歩行が困難になる場合があります。
- 感染リスクの上昇:爪の下に汚れや菌が溜まり、悪臭や細菌感染の原因に。
- 転倒リスクの増加:自分で爪を切れなくなり、バランスを崩しやすくなることも。
こんなパターンもある介護施設での困りごと

あーーどうしよう・・・困った。

どうしました?

施設の入居者さんに爪を切ってほしいと頼まれたんだけど
爪が厚すぎて切るのが難しい。

それ、最近増えているお悩みの1つなんです
介護施設など高齢者が多く生活する環境では、看護師や介護スタッフが肥厚爪のケアに苦労することが多い現状があります。
厚く硬くなった爪は通常の爪切りでは対応が難しく、無理に切ると痛みや出血のリスクがあるためです。
最近では、看護師や施設スタッフが専門的な爪ケアの知識を学び、研修や勉強会に参加する動きが広がっています。
肥厚爪のケアに必要な専用マシンと人工爪(スカルプ)
肥厚爪は硬く厚みがあるため、ケアには専用の研磨機器(マシン)が必要です。
手作業だけでは時間がかかり、爪や皮膚を傷つけるリスクもあります。
また、爪の形や厚みが大きく崩れている場合は、人工爪(スカルプ)を用いて補強・保護することもあります。
スカルプは爪の機能を補い、歩行時の痛み軽減や爪の再生を助ける役割があります。
これらのケアは専門的な技術と機器が必要なため、フットケア専門店や医療機関での受診をおすすめします。
自宅でできる肥厚爪のセルフケア
✔ 無理に切らずヤスリで整える
厚い爪を無理に切ると割れやケガの原因に。
爪ヤスリで少しずつ形を整えましょう。
✔ 清潔を保ち、保湿を心がける
お風呂上がりに爪周りを清潔にし、保湿クリームを軽く塗ると乾燥や硬化を防げます。
✔ 靴の見直し
つま先にゆとりがある靴を選び、圧迫を避けましょう。ヒールの高い靴は控えるのがおすすめです。
専門ケアが必要なケース
- 自分で爪が切れないほど厚い
- 痛みや腫れがある
- 爪の色が濁っている、崩れている
- 爪水虫の疑いがある
このような場合は、フットケア専門店や皮膚科を受診してください。
専用のマシンで安全に爪を整え、必要に応じて人工爪(スカルプ)で補強するなど、適切な治療が受けられます。
まとめ
肥厚爪は加齢や生活習慣、感染症などさまざまな原因で起こります。
特に50代以上の方は注意が必要です。
介護現場では看護師や介護スタッフが積極的に爪ケアを学び、専門の機器や技術を使ったケアが増えています。
早めの対策と適切なケアで、健康な足を維持しましょう。
