「歩くたびに親指が痛くて…」|深爪が原因で悪化した巻き爪の実例

このブログの中の人
フットケア施術者
kotoha

足と心を整えるフットケア施術者
巻き爪・タコ・足の悩みをサポートしています!

kotohaをフォローする
巻き爪で痛みが出ている足のイラスト 巻き爪

こんにちは。
日本のどこかでフットケアサロンに勤めている【ことは】です。

今回は、私が実際に担当したお客様のお話をご紹介します。

「歩くたびに親指が痛くて…」と話されたお客様

【実例】40代女性 看護師 

ある日、40代の看護師の女性がご来店されました。
小学生のお子さんがいて仕事と家事に追われる毎日。
「自分のことはつい後まわしになってしまって…」とお話しされていました。

最初は少し違和感を感じる程度だったのが、次第に親指が赤く腫れ、歩くたびに鋭い痛みを感じるようになったそうです。

「そのうち治るかな」と思いながらも、忙しさの中で我慢を続けていたとのことでした。


初回ケアでは爪の形を整えることから

初回ではまず、爪の形を整えるケアから始めました。
すでに短く深爪の状態でしたが、角をやさしく丸くし、切り残し部分はヤスリで丁寧に整えていきます。

目指す爪の形は【スクエアオフ】
爪の角を丸く削りすぎず、四角に近い形を保つことで、皮膚に食い込みにくくなります。


拝見したところ、爪の端が小さくトゲのように残る「爪棘(そうきょく)」があり、そこが皮膚を刺激して痛みを起こしていました。
この爪棘をやさしく取り除き、負担がかからない形に整えることで、炎症を防ぎやすくなります。

初回ではまず爪の形を整えました。すでに短く深爪でしたが角を丸くし、切り残しもヤスリを使っていきます。

目指す爪の形は【スクエアオフ】

なぜ【スクエアオフ】の形がいいの?

爪の形には「ラウンド」「オーバル」「スクエア」などいくつかのタイプがあります。
その中でも、巻き爪予防におすすめなのが【スクエアオフ】という形です。

スクエアオフとは、
爪の先端をまっすぐにカットし、角を少しだけ丸く整えた形のこと。

この形が良い理由は3つあります

爪の端が皮膚に食い込みにくい
 角を残すことで、爪が皮膚の中に潜り込むのを防げます。

爪全体に力が均等にかかる
 丸く切りすぎると、歩くたびに中央に圧が集中し、巻き込みやすくなります。
 一方スクエアは、左右にバランスよく力が分散されます。

深爪になりにくい
 まっすぐに整えることで、必要以上に短く切りすぎることを防ぎます。
 深爪は巻き爪悪化の大きな原因になるため、正しい長さを保つことが大切です。


実際にお話しした巻き爪の再発を防ぐために大切なアドバイス

巻き爪は、一度良くなっても 生活の中の“ちょっとしたクセ” が原因で
再び悪化してしまうことがあります。
普段の習慣を少し見直すだけでも、再発を防ぎやすくなります。

爪は「まっすぐ」「短くしすぎない」こと

深爪や角を削りすぎると、爪が皮膚に食い込みやすくなります。
指先と同じくらいの長さを目安に、先端を**スクエアオフ(四角い


勤務中はナースシューズの代わりにクロックスを履いていたそうですが、
この靴はつま先にゆとりがありすぎるため、
歩くたびに指が前へ滑り、爪や指先に負担がかかりやすくなります。

ただ、職場によっては靴を変えられないこともあります。
その場合は、
オフの時間に履く靴を見直すことがとても大切です。

かかとをしっかり支え、足指がまっすぐ伸ばせる靴を選ぶことで、
勤務中にかかった負担をやわらげ、巻き爪の再発を防ぐ助けになります。


スニーカーなどの紐靴の正しい結び方で足の負担を減らす

職場やプライベートでスニーカーなどの紐靴を履くとき、
靴紐の締め方や結び方ひとつで足や爪への負担が大きく変わります。

靴紐を結んでいる女性

靴紐がゆるすぎると足が靴の中で前後に動き、爪や指先に余計な圧がかかりやすくなります。
逆に、きつく締めすぎると血行が悪くなり、足の疲れや痛みの原因に。

理想は、足の甲や足首に合わせて靴紐を均等に締め、
つま先には適度なゆとりを保つこと。

また、結び目がほどけにくい結び方を使うと、
歩行中の靴のズレを防ぎ、足の安定感が増します。


歩き方を少し意識する

つま先でパタパタ歩いたり、足指に力を入れすぎるクセがあると、
爪の根元に不自然な圧がかかります。

「かかと→足裏→指先」の順に重心を移すように歩くと、
爪にもやさしく、巻き爪の再発を防ぎやすくなります。
お仕事柄、立ちっぱなしの時間が多い看護師さんだからこそ、
足の使い方を少し意識する


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
足の痛みはつい我慢してしまいがちですが、
少しのケアでずっと歩きやすくなりますよ!

😊 関連記事はこちら

巻き爪が痛い時すぐできる対処法|応急ケアで悪化を防ぐ